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by pla-shizu

富士市まちづくりセンター巡り ~マイカー無しでどこまで行ける!?~ その3・4 解説編

解説3・4(プラットフォーム静岡代表:荻野幸太郎)

 今回は、コミュニティ・バスの話をしたいと思います。
 インターネット上に公開されている利用実績を見る限り、乗ったことのある方はむしろ少数派でしょうが、富士市にはなんと7種類ものコミュニティ・バス(デマンドタクシーを除く)が走っています。

 それらは、大きく分けて3タイプ。

 最初に富士市に登場したのは、富士急行さんが平成11年から運行している「ひまわりバス」
 既存の路線バスよりも一回り小さいバスを利用しています。

 次に登場したのが、石川タクシーさんが運行するタイプで、車両はワンボックスカーを改良したいわゆる「ジャンボタクシー」を利用しています。(注:「こうめ」だけはマイクロバス車両を利用)
平成19年4月 しおかぜ(田子浦地区)運行開始
平成20年1月 ナイトシャトル(吉原中央駅~新富士~富士駅)運行開始
平成20年10月 みなバス(富士南地区)・こうめ(岩松地区)運行開始
平成21年11月 おかバス(丘地区)運行開始

 一番新しいのは、平成21年12月に実証運行を開始した「Cバス」。運行は信興バスさんが担っています。

 さて、第3回目第4回目の「まちづくりセンター巡り」は、このコミュニティ・バスが主役であったわけですが、実際の車内の様子はどうかと言いますと、これがなかなかそれぞれに違っていました。

 まず、「ひまわりバス」ですが、これはもう完全に普通のバスです。
 車体が小さく、乗客に比較的おばあさんが多いという以外は、富士急の路線バスと大差ありません。運転手さんと乗客がおしゃべりなんてことは、まず無いです。

 一方、石川タクシーが運行するバスは、「乗り合いタクシー」という感じです。
 乗客はほとんどが地域の高齢の女性たち。用途は通院と買い物です。
 ドライバーさんたちは、タクシーの運転手さんらしく、サービス精神旺盛で、いつも利用するお客さん(地域のおばあさんたち)の顔はちゃんと覚えていて、
「○○のおばあちゃんは、今日は××クリニックの通院の日だね。帰りは病院のバスを利用するの?」「△△さんは、今日もご主人の介護だね。帰りはいつものように××スーパーで買い物してくるの? 最終便は何時何分××スーパー前出発だから乗り遅れないようにしてね」
 といった感じで、地域住民に寄り添ってくれています。
 お客さんたちの表情や話し振りからも、運転手さんが信用され、頼りにされている感じが伝わってきました。
 だからこそ、コミュニティ・バスの運行のあり方についても意見を持っていて、市役所に伝えたいことが、たくさんあるようです。毎日触れ合う利用者さんたちの希望を、彼らはよく知っています。

 番外編ですが、「ナイトシャトル」だけは、雰囲気が全然違いました。
 乗客は背広姿の男性が圧倒的に多く、ジャトコ本社や静岡銀行富士支店あたりのエリート・サラリーマン(?)たちが、疲れきった表情で新富士駅まで乗っていきます。

 これだけ乗客の男女比率に圧倒的差があるのは興味深い現象といえるので、「公共交通をジェンダーの視点から考察する」なんて論文を書いたら面白そうですね。

(コミュニティ・バスが停まる、まちづくりセンター一覧)


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by pla-shizu | 2010-01-26 12:04 | フィールドワーク